町のじてんしゃ修理屋さん

2015年07月01日

Carbon って?

7月になりました!
梅雨も後半になると大雨が心配ですね

さて、私が「町じて」で働く前は化学会社でアクリル重合という自転車とはまったく関係ない職種をしていまして・・・
いやいや 意外にも関係あるんですよ(≧▽≦)

アクリルで思い浮かぶ身近なモノって?
フワッとして軽く温かい毛布とか衣類とかですね♪
アクリルがカーボンとどう関係あるのか?

まずは
アクリルがカーボンに変身っ!
ということで何回かに分けてお話しします(^^)

石油を精製するとアクリル質液体「アクリロニトリル」ができ、重合(化学変化で物質を作る)でアクリル樹脂を作成し繊維化
重合過程で作られたアクリル繊維を、空気中で不純物を燃やします
次に窒息中で1000~3000℃に加熱し蒸し焼きするとアクリル繊維が炭化して、不規則に散らばっていた六角形の結晶が結びつきCarbonと呼ばれる炭素繊維ができるのです
さらに同過程で2000~3000℃蒸し焼きすると、F-1のモノコックや飛行機の胴体素材に使われるグラファイトができます!
余談ですが「備長炭」も似たような行程なんです
(゜ロ゜;ノ)ノ


前述した六角形の結晶
これが今回の
重要ポイント!

三角形でも五角形でも八角形でもダメ!
なぜ六角形がいいのか?
宿題ですよ~ (笑)

長くなりました・・・
次回は「30T」「60T」「1K」「3K」という数値についてお話しします(^o^)
素材から知ると身近に感じ、特性もわかると思います♪

では よい一日を‼

By スタッフ T


  

Posted by 町じてスタッフ at 12:09Comments(2)